ただ春の夢のごとし

今年の1月、イーヤンは病院通いの日々だった。
発作の診断のため青梅の病院に1回、今通っている病院に3回、歯医者1回、耳鼻科1回。

イーヤンが赤ちゃんの時から検診をしてもらっている小児歯科は、ちょっと変わってる。初めて検診の予約をする時には、パパママ学級と食事指導がセットになっていて、それぞれ1時間半ずつ講習を受けなければならない。虫歯や噛み合せだけでなく、よく噛むことにより体が丈夫になること、よく噛む習慣をつけるには和食が良いこと、おやつに何がいいかなど、大切なことをたくさん教えてくれる。

1年ぶりに行った1月の歯科検診で、イーヤンは歯肉炎と診断された。歯磨きしてるのになぜ？と思ったが、どうやら原因は口を開けっ放しにしていることらし い。口を開けたままでいると、口呼吸をすることになり、本来鼻呼吸なら鼻毛で阻止できる雑菌が口内に入ってきて（特に夜）歯肉炎の原因になるのだ。確かにイーヤンは、TVを見ている時も勉強している時も寝ている時も口が開いている。

なぜ鼻呼吸ができないかといえば、鼻が詰まっているから。ちっちゃい時からイーヤンは鼻炎にかかりやすかった。そこで「鼻洗い」の方法を教わった。

1.　鼻をかむ 2.　ミネラルウォーター1ℓに対し35gの天然塩を入れ混ぜる。 3.　頭部をおこした状態で鼻から塩水を吸う。手のひらやコップに水を入れそのまま吸う。 4.　鼻に残った塩水や鼻汁をかむ。 5.　ワセリンを鼻の穴に塗る。 【注意事項】 頭部をさげたままだと、鼻の3つの空気の通り道のうち上の方に水が入り、むせたり痛くなったりするので、必ず頭部を起こした状態で行う。

翌週、M先生の診察があり、少し前に受けていたMRI検査の結果を聞いた。
結果は、、、

◆てんかんに関する所見なし。
◆ただし、副鼻腔炎の疑いあり。

副鼻腔炎のせいでよけい鼻が詰まってたんだー。歯肉炎から鼻に異常があるって診断して、それがMRIの画像に写ってるってなんだか不思議。その後耳鼻科で看てもらったら、軽い副鼻腔炎と診断された。

歯医者さんとてんかん専門医と耳鼻科の先生。全然違うアプローチで、一つの病気にたどりついた。体の一部が悪くなれば、どこか別の所にも影響が出るということだ。

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